もともと善行とは、五感から発生する自己防衛本能であるエゴをなくすことに意味がある。結果を期待して善行をすることはエゴを強化するだけで、ただそのことを認識しすべてを受け容れ、個としての自我を手放すことが出来れば本来の自分(神我)と一体になれる。結局「悪」というのは、それぞれの人間が心の中に自分で造った幻想(価値判断)であり、エゴのある人間同士が誤解から相手を敵だと決めつけて戦っているだけ。すべてのものは繋がっていてもともと一つなので高次の意識ではすべてが自分であり、自分の中に敵がいる筈はなく、結局は右手と左手が喧嘩しているようなもの。