⑪「進化論」の

(要求した本や資料が届けられて、エアルはそれらをスキャンした。)

 それらの中にあった私が読んだ教科書の中では、宇宙と地球の生命の起源が論じられているがそれは非常に不正確である。あなた(マチルダ)の(看護師としての)職務が必要としていることは、あなたが生物的な存在を理解していることである。この教科書に含まれている情報は、偽りの記憶と不正確な観察、データの欠如、そして証明されていない仮設と迷信に基づいている。

  たとえばほんの数百年前のあなた方の医者たちは、肉体的、精神的なさまざまな苦痛を和らげ、癒(いや)そうとする試みの中で、不健康な体液と考えられたものを解放する方法として瀉血(しゃけつ)(血を抜くこと)を実践していた。これはいくらか訂正されてはいるが、(1947年現在)未だに医学としてこうした多くの蛮行が行われている。

   こうした生物工学に関する不正確な理論の適用だけでなく、地球の科学者たちが犯している多くの主な間違いは、IS-BE(イズ ビー)(生命体)の性質と、すべての生命体に命を与えるエネルギーと知性の源である、IS-BE(イズ ビー)の相対的な重要度に関する無知から来ている。

   地球における出来事に介入するのはドメインの優先事項ではないが、ドメインの通信局は私に、これらの事柄についてより正確で完全な理解をあなた与えることを許可した。それはあなた方が地球で抱える独特な問題に対し、より効果的な解決策を発見することができるようにするためであり、そのためにいくらかの情報をあなたに与える。

   古代のヴェーダ賛歌集が「進化」について述べていることを、あなたはそこに見つけることができる。ヴェーダの内容は、ドメインの中のあらゆる星系から集められた民話、あるいは一般的な知恵と迷信のようなものから成っている。これらは童揺集のように詩節になるように編集されていて、その詩節には真実についての記述があるが、それと同数だけの一部の真実があり、しかも真実を反転させたものと非現実的な想像が含まれていて、それらは条件や区別なしに混ぜ合わされている。

教科書の「進化論」の間違い

   地球の進化論はすべての生命に命を吹き込み、動機を与えるエネルギーの源などは存在しないと決めつけ、思い込んでいる。よってそれは、生命のない物体、あるいは化学物質の混合体が突然「生き生き」するとか、偶然に、あるいは自然に動き始めたりするのだと仮定している。あるいは化学物質の集合体に放電でも起きたら、魔法のように、ひとりでに動き始める存在を生み出すのだとでも言うかのようだ。

  そしてこれらのことが真実であるという証拠は全くない。 なぜなら単純に、それは真実ではないからだ。ある暗い嵐の夜に(想像たくましく)小説を書いたIS-BE(イズ ビー)の空想を除いても、フランケンシュタイン博士は実際には襲撃する怪物として、死体を生き返らせたことはないのだ。

   西洋の科学者は誰1人として立ち止まり、この生命を吹き込む作業をしたのは誰なのか? それは何でどこで起きたのか? いつ、またどのようにして起きたのか? について熟考したことがない。それは生命のない物体、あるいは細胞組織に命を吹き込むために必要な生命力の源としての魂、霊に関する完全な無知であり、それを否定あるいは無関心という無認識が、地球の西洋医学の失敗の唯一の原因である。

   さらに、進化とは偶然に起きるものではない。

   それには多くのテクノロジーが必要であり、IS-BE(イズ ビー)たちの注意深い管理のもとで操作されなければならないことだ。それらの非常に単純な例は、家畜の改良あるいは犬の育種で見ることができる。しかし人型の生物有機体においては、自然にひとりでに猿のような形から進化したとする考え方は間違いである。だから現代の人間の形をした体がこの惑星上で進化したと考えるとしても、当然、その考え方を立証する物質的な証拠は決して地球で発掘されることはあり得ない。

  その理由は単純である。 人間の体が遥(はる)か昔のおぼろげで原始的な、相互作用する化学物質の融合から自然に進化したという見解は、あなた方人類の本当の起源を思い出すのを阻止(そし)するために、記憶喪失オペレーションによって吹き込まれたあなた方を眠りに誘う嘘(うそ)でしかない。事実は、人間型の肉体は宇宙の至る所でさまざまな形で、何兆年もの間存在し続けてきた。

   このことはヴェーダ賛歌集がドメイン遠征軍により、8200年前に地球に持ち込まれたという事実によって、さらに複雑になっている。彼らがヒマラヤ山脈に本拠地を置いた時、地元の人間たちの一部がそれらの詩節を教えられて記憶した。だが私としては、ドメインの基地の隊員たちはそうした活動は公式に認められたものではなかったと注釈しなければならない。とはいえ、当時の彼らにとって、そうしたことは無害な気分転換でしかないように思えただろう、ということを私は確信している。

   こうしてそれらの詩節は、山脈の麓(ふもと)の人々の間でそれから始る何千年もの時代において、口頭により世代から世代へと受け継がれていき、最終的にはインド中に広まることになった。だがドメインの中では誰1人として、ヴェーダ讃歌集のテーマが事実に基づいた題材であるとは信じていない。それはあなたが子どもを育てるにあたり、「グリム童話集」を手引書としては使わないのと同じである。しかしIS-BE(イズ ビー)(人間)たちが全員、記憶消去されている惑星では、これらの物語やファンタジーがいかに本気で受け止められてしまったのかを理解することができる。

   そして残念なことに、ヴェーダの詩節を学んだ人間たちは、それらが「神々」から来たものだと信じて他の人々に伝えた。その結果、最終的にそれらの詩節の内容は「真実」であるとして取り入れられ、ヴェーダの婉曲(えんきょく)的で比喩(ひゆ)的な内容は独断的な事実として受け取られ、実践された。その詩節が含む哲学は理解されることなく無視され、それは地球上のほとんど全ての宗教的実践の起源となった。ヒンズー教においては特にそうである。

   ドメインの士官であり、パイロット、エンジニアとして、私は常に非常に実用的な視点を取らなければならない。もし私が哲学的な教義やそうした美辞(びじ)麗句(れいく)を、自分の作戦行動のマニュアルとして使用したとしたら、私は自分の任務において現実的で効果的な達成を為すことはできないに違いない。これは私たちの歴史に関する考察であり、IS-BE(イズ ビー)たちが地球に到達する遥か前、あるいは「旧帝国」が支配権を得る遥か以前に起きた実際の出来事に基づいている。

 私はこの歴史の一部を、個人的な体験から話すことができる。 何十億年も前だがこの銀河系から遠く離れた銀河で、私は非常に大きな生物研究所の一員だった。それは「アルカディア・リジェネレーション・カンパニー」(理想郷再生機構」と呼ばれていた。

   私は多数の技術者のスタッフと一緒に働く、生体工学エンジニアだった。我々のビジネスは、生命体が住んでいない惑星のために、新しい生命体を作成し、供給することにあった。その領域では当時、何百万もの生息可能な惑星を持つ、何百万もの星系があった。

   当時、他にもそうした多くの生物研究所組織があった。 それらは生命体を生息させる惑星の「クラス」によって、さまざまな生命体を生産することに特化していた。長い時間をかけて、これらの研究所はさまざまな銀河の至る所で、膨大な種族のカタログを開発した。

   基本的な遺伝的構成要素の大部分は、全ての生命の種と共通している。よって彼らの仕事のほとんどは、さまざまな惑星クラスに居住するのに適した生命体の変種を作成するために、基本的な遺伝子の原型を操作し、改造することに関係していた。

   「アルカディア・リジェネレーション・カンパニー」は、森林に覆(おお)われた地域の哺乳類と熱帯地方の鳥に特化していた。我々の営業部は、全宇宙のさまざまな惑星の政府や無所属の購入者と契約を交渉した。技術者たちは、さまざまな天候や大気と陸地の密度、それに化学物質の含有量に適合できる動物たちを創造した。

   さらに我々は、他の組織によって開発されたすでにある惑星上で生きている生物有機体と、我々の見本を融合するためにそれ相当の支払いが行われた。こうしたことのために多種多様な情報が提供された。

   我々の研究は、想像できるように多くの惑星の調査を行うため、相当量の星間移動を必要としており、私はこのときに、自分のパイロットとしての技能を学ぶことになった。こうして集められたデータは巨大なコンピューターのデータベースに蓄積され、生物工学のエンジニアによって評価された。

   宇宙のほとんどの銀河の中では一般的に、一つの惑星あるいは惑星系の全ての日常業務の管理や、機械的な業務とメンテナンス作業の遂行のために、非常に大きなコンピューターが使われている。

   集められた調査データに基づいて、新しい生物のデザインと芸術的な完成予想図が描かれ、一部のデザインは最も高い入札者に売られた。こうして他の生命体は、我々のクライアントの特別注文に合わせて創造された。

   これらの生物のプロトタイプが生産され、人工的に作られた環境の中でテストされ、欠点が洗い出され、改良され、新しい生命体は最終的なテストのために実際の惑星の環境に持ち込まれる前に、「生命力」あるいは「スピリチュアルなエネルギー」を『授けられ』あるいは『吹き込まれた』のだ。

   こうして新しい生命体が持ち込まれた後、我々はこれらの生物有機体の惑星の環境と先住の生命体との相互作用を監視した。それによって起こる衝突は、我々と他の組織との交渉を通して解決された。ほとんどの場合交渉は、我々が創造した生命体と、他の組織による生命体をさらに改良することを必要とするという妥協だった。これはあなた方が「優生学」と呼んでいる科学、あるいは技術の一部である。

   偶然にも、私が以前「アルカディア・リジェネレーション・カンパニー」で一緒に働いていた友人のエンジニアが私に伝えてくれたことがある。それは私がその組織から去ってかなり後のことだが、つい最近友人の会社が契約したプロジェクトの一つは、銀河系のこの(地球の)領域における戦争が、この宇宙領域の惑星のほとんどの生命体を壊滅させた後に、地球に補充するための生命体を供給することだったという。これは約7000万年前のことだったはずである。

   何十億という多種多様な種族を維持するための、生態学的に相互作用する環境が持てるように、惑星を改良するために必要な技術を扱うというのは、実に計り知れないほどの事業であった。そのために、銀河系にあるほとんどのあらゆるバイオテクノロジー会社から専門分野のコンサルタントが集められ、このプロジェクトを支援するために呼び寄せられた。

   今あなたが地球で見ることができるあらゆる生命体は、後に残されていった膨大な多種多様な生命体たちである。あなた方の科学者たちは、誤った「進化論」で、地球上にある全ての生命体の存在を説明できると信じているようだが、真実は、この惑星とこの宇宙の中のあらゆる惑星上の生命体は、我々のような組織によって創造されたということである。

   この惑星の陸地と海中にいる何百万という、完全に分岐し、関係のない種族の生命を一体どのようにして説明するというのか? あなた方は他にどうやって、あらゆる生命体を特徴づける霊的な生気の源を説明するというのか?

   それが神のもたらしたものという説明は、あまりにも大雑把で漠然としている。あらゆるIS-BE(イズ ビー)(生命)は多くの時間と場所で多くの顔を持っているものだ。そしてあらゆるIS-BE(イズ ビー)(生命)は神である。彼らが物理的な物体の中に居住する時、彼らは生命の源なのである。