⑤地球人はすべてを忘却(ぼうきゃく)するようコントロールされている

 『私はこれまでの数千年の間、宇宙のこの領域において、ドメイン遠征軍の一員であり続けて来た。しかし紀元前5965年以来、私は地球人と個人的なコンタクトを取ったことはない。私は士官でありパイロット、エンジニアであり、ドメインの領域の中にある惑星の住民とコンタクトするのは私の第一の職務ではない。

   私はドメイン領域にある惑星の347個の他の言語を流暢(りゅうちょう)に話すが、あなたの英語という言語には接触したことがない。私が話すことができた最後の地球の言語は、「ヴェーダ賛歌」が書かれたサンスクリットの言語だった。

   私は、約8200年前に現在のパキスタンアフガニスタンの国境近くのヒマラヤ山脈に作られた、ドメインの基地の「喪失」を調査するように送られた調査員の一員だった。それは一個大隊全体の士官やパイロット、通信員と管理担当者の構成員約3000名のすべてが消えて、基地は破壊されたのだった。

 今から数百万年前になるが、私はドメインの調査やデータ評価、プログラム開発部門の士官として訓練を受け、任務についた。そのテクノロジー経験があったために、捜索隊の1人として地球に送られた。さまざまな証拠や証言、観察を理論的に検討し、私はこの太陽系の中に私たちがまったく気づいていなかった「旧帝国」の宇宙船、またうまく隠された「旧帝国」の施設があるという発見に自分の隊を導いた。(略)

   破壊された基地とドメイン部隊がそこへ落ち着いた直後、基地は(地球を含めた広範囲の銀河系領域を支配する)「旧帝国」軍の残党により奇襲攻撃を受けた。それはドメインに知られていない形で、「旧帝国軍」によって維持されている、火星にある秘密地下基地からの軍事攻撃だった。それにより、ドメイン遠征軍のIS-BE(イズ ビー)(生命存在)たちは彼らに捕らわれてしまった。

   我々の失われたクルーに関する非常に粘り強い調査の結果、ドメインは「旧帝国」が非常に広範囲に及ぶ、とても慎重に隠された作戦基地を、この銀河系一帯において何百万年も維持して来たことを発見した。正確にはどのくらい前からかは誰も知らない。

最終的に「旧帝国」軍とドメインの宇宙船は、太陽系の宇宙空間で交戦した。この長期戦は地球の西暦1235年まで続き、この時、ドメイン軍はついにこの領域の「旧帝国」軍の最後の宇宙船を破壊したが、ドメイン遠征軍もまた多くのものを失った。捕われたドメイン軍のIS-BE(イズ ビー)たちは、地球に送られてきた他のすべてのIS-BE(イズ ビー)と同じ方法で処理された。

        彼らは全員が記憶喪失にされ、自分の記憶の代わりに「偽りの映像と催眠暗示」を与えられ、生物的な(人間の)肉体の中に住むように地球へ送られた。彼らは未だに、今日の人類の人口の一部である

地球人たちはすべてを忘却するようコントロールされている

   最終的にドメインは、地球も含む銀河系のこの宇宙の端の方にいる、すべてのIS-BE(イズ ビー)たちは「電磁波バリア」によってコントロールされ、宇宙の広範囲が監視されていることを発見した。この電磁波バリアは地球周辺のIS-BE(イズ ビー)(魂)を感知し、彼らがこの領域から去るのを防ぐように設計されている。

   もしIS-BE(イズ ビー)が、このバリアを通り抜けようとすると、一種の「電磁波網」の中にそのIS-BE(イズ ビー)を「捕らえる」。その結果捕らえられたIS-BE(イズ ビー)(魂)は彼の記憶を消去する非常に強力な激しい「洗脳」治療を施される。それは非常に強い途方もない電気ショックが使われる。地球の精神科医が、かつて「電気ショック療法」を使い,、患者の人格と記憶を消去し、彼らをより「協調性のある人」に変えようとするようなものだ。 地球ではこの「治療」には数百ボルトの電気しか使用しない。

   しかし「旧帝国」がIS-BE(イズ ビー)(魂)に対して使うオペレーションの電流は、数十億ボルトの規模である! このとてつもないショックはIS-BE(イズ ビー)の記憶のすべてを完全に消去する。その記憶消去は、ほんの一つの転生や一つの肉体に関するものだけではない。それはほとんど無限に近い過去から蓄積された記憶のすべてと、IS-BE(イズ ビー)(魂という霊的存在)のアイデンティティのすべてを消去する!

そのショックはIS-BE(イズ ビー)(魂)が自分が誰であり、どこから来たのか、自分の知識や技術、過去の記憶と霊的な存在として機能する能力を、思い出すのが不可能になるよう意図されている。ゆえに彼らは打ちのめされ、頭を使わないロボットのような自主性のない存在となる。そうしたショックが与えられた後、一連の催眠暗示が使われ、1人1人のIS-BE(イズ ビー)に偽りの記憶と時間が組み込まれる。

   これは肉体が死んだ後、同じようなショックと催眠術が、繰り返し何度も永遠に続けられるように基地(地球)に「帰還」する命令も含まれている。その催眠暗示はまた、その「患者(IS-BE(イズ ビー))」に思い出すことを忘れるように命じる。

   この士官としての体験からドメインが学んだのは、「旧帝国」が非常に長い期間、どれだけ長いかは知られていないが、もしかしたら数百万年の間、地球を牢獄惑星として使用して来たということである。

   つまりIS-BE(イズ ビー)(人間)の肉体が死ぬ時、彼らは肉体を去って(幽界へ行くよう誘われるが)、同時に「電磁波バリア」によって感知され、捕らえられ、(幽界における)催眠暗示で「光(地球)に戻る」ように「命令」される。「天国」とか「あの世」という概念は、催眠暗示の一部であるこのメカニズムのすべてを、機能させている欺瞞(ぎまん)の一部である。

   たった今、生きた人生の記憶を消すためにIS-BE(イズ ビー)(人間の魂)にショックが与えられ、催眠術をかけられた後、催眠状態の中で彼らは再び新しい肉体に入る秘密の使命を持ち、地球に「帰って報告する」ように「命令」される。1人1人のIS-BE(イズ ビー)(魂)は、彼らが地球にいるのは特別な目的があるからだと教えられる。しかし当然、牢獄(ろうごく)の中にいることに目的などないし、少なくとも囚人(しゅうじん)にはない。

地球は周辺の銀河や惑星の「ゴミ捨て場」となってきた

   地球送りを宣告された、他の惑星にとって望ましくないIS-BE(イズ ビー)たちは「旧帝国」によって「アンタッチャプル(カースト制の最下層民)」に分類された。それは「旧帝国」が改心させたり、抑制したりするにはあまりにも凶暴な犯罪者や、性的な変質者や、生産性のある仕事をやる気のない存在たちのような、他の犯罪者と判断したあらゆる者が含まれていた。

   その分類にはまた、多種多様な「政治犯」も含まれていた。これは非従順な「自由な発想」を持った者たちや、「旧帝国」の中でも問題を起こす革命児と見なされたIS-BE(イズ ビー)たちも含まれている。もちろん「旧帝国」に対して、過去に軍事行動を起こした記録のある者もまた、全員地球へ送られる。

  「アンタッチャプル」(危険人物)のリストには芸術家や画家、歌手、音楽家、作家、役者などのあらゆる種類の上演者たちも含まれている。それが、地球の1人当たりの芸術家の割合が、「旧帝国」の中でも他のどの惑星よりも地球に多い理由である。「アンタッチャプル」にはまた、インテリや発明家のほとんどの分野の天才たちが含まれている。それは「旧帝国」が過去数兆年の間にすでに発明したり、創造しているために、もう彼らには使い道がなく必要ないからだ。

   「旧帝国」の階級制度の中では、税金を払う労働者として頭を使わず、経済的、政治的、また宗教的な奴隷状態に服従する気がなく、あるいはそうすることができない者は誰であれ「アンタッチャプル」、危険人物であり、記憶消去と地球での永遠に続く禁固刑の判決が下される。

      そして最終的に、IS-BE(イズ ビー)(地球人)は自分が誰であるか、どこから来たのか、自分がどこにいるのかを思い出すことができないために、脱出することができない。彼らは自分が本当の自分ではない誰か、あるいは何かであり、ある時代にどこかにいたと考えるように催眠術をかけられる。(略)

 約1000年後の西暦1914年の春、偶然に「旧帝国」の基地が発見された。それはオーストリアの大公の肉体が、ドメイン遠征軍の士官によって「乗っ取られた」時に発見された。この士官は小惑星帯に駐留しており、定期的な任務偵察のために地球に送られていた。

      この乗っ取りの目的は、それを通して人間社会に潜入し、地球で現在起きている出来事についての情報収集のためであった。そのドメインの士官は大公の存在よりも大きなエネルギーを持っていたので、単純に彼を「押し出して」その肉体に入ったのだった。

   しかしこの士官は、ハプスブルグ家が国内の抗争中の各派閥からいかに憎まれていたかに気づいていなかったため、彼はボスニアの学生により大公の肉体が暗殺された時、油断していた。つまり暗殺者によって銃撃された時、その肉体から「叩き出された」ことで、不意に、張り巡らされた「記憶喪失電磁波バリア」の一つを突き抜けてしまい、「旧帝国」軍に発見され捕らえられてしまった。

火星のシドニア地域の地下に「旧帝国」の秘密基地が存在していた

   このドメインの士官は他のどのIS-BE(イズ ビー)(魂)たちの中でも高いパワーを持っていたため、彼は火星の地底にある秘密の「旧帝国」基地に連れ去られ、特別な電磁波独房に監禁された。だが27年の監禁の後、幸いにもこのドメインの士官はその「旧帝国」の地下基地から脱出することができた。

   彼はすぐに小惑星帯にある基地へ戻ると司令官に指示し、彼が提供した基地の座標へ宇宙巡洋戦艦を派遣し、その基地を完全に破壊するよう命令した。この「旧帝国」基地は、火星の赤道から数百マイル北にあるシドニア地域に位置していた。

   「旧帝国」の軍事基地は破壊されたが、残念ながらIS-BE(イズ ビー)に使う電磁波バリア、つまり電気ショック、記憶喪失、催眠術装置を構築している膨大な機械のほとんどは、(1947年の)今現在でも、未だ発見されていない他の場所で機能し続けている。この「マインドコントロール刑務所」オペレーションの主要基地、あるいは司令部はこれまで見つかっていない。そのため、こうした複数の基地の影響力はまだ効力がある。

 「旧帝国」の宇宙軍が破壊されてから、他の惑星系や銀河系から自分たちのところの「アンタッチャプル」(厄介者)のIS-BE(イズ ビー)を、この銀河系のあらゆる場所や地球へ連れて来るのを阻止するものが誰もいないということを、ドメインは観察してきた。そのために地球はこの領域のすべてにとって、格好の宇宙的なゴミ捨て場となった。

   こうした厄介(やっかい)者のIS-BE(イズ ビー)たちは、この銀河系の至るところから、隣の銀河やシリウスアルデバラン、プレアデス、オリオン、ドラコニスなどの無数の「旧帝国」中の惑星系からこの地球に捨てられてきた。

   それには名もなき種族や文明、文化的背景と惑星環境からやってきたIS-BE(イズ ビー)(魂)たちがおり、それが地球にいる。彼らさまざまなIS-BE(イズ ビー)たちは自分の言語や道徳的価値観、宗教的信仰、教育と、知られず話されたことのない独自の歴史を持っている。

  これが部分的に、この地球の住民たちの種族や文化、言語、宗教、政治的影響力の異常なほどの混沌状態を説明する理由となる。こうした地球の異種の文化やその数と種類は、普通の惑星においては極めて異常な状態といえる。地球は「太陽クラス12、クラス7」の惑星に分類されるが、ほかの惑星にヒューマノイドの肉体タイプあるいは種族が住んでいたとしても、1種類が居住するのみである。

   さらに、地球の古代文明のほとんどが、あるいは地球での出来事の多くが、「旧帝国」基地の秘密の催眠術オペレーションにより、非常に強く影響されてきた。だがこれまで、そのオペレーション装置がどこにあり、どのように、誰によって維持されているかを正確に解明した者はいない。なぜならそれは、バリアやトラップ(罠(わな))により非常に、非常に、堅く守られているからである。

宇宙の銀河系のこの端っこで、IS-BS(イズ ビー)(魂)を捕らえる広大なバリアの、古代からある電子機器のネットワークを発見し、破壊する作戦行動は行われていない。これが行われるまで我々は、「旧帝国」の牢獄惑星地球における電気ショック・オペレーション、催眠術と遠隔から行なう思考操作を防いだり止めたりすることはできない。

      もちろんドメイン遠征軍のクルーたちは皆、「旧帝国」が仕掛けたトラップ(罠)に感知されて捕まることを避け、この太陽系の中で行動している間は常に、この現象を意識し続けている』