上なる如(ごと)く、下もまた然(しか)り
私たちの上位に存在する宇宙意識次元を観てみましょう、さらには、私たちの下位に存在する宇宙意識次元を観てみましょう。それらは、進化過程や、光の道の到達過程においては、それぞれユニークで、独自の段階を踏んではいますが、霊的な目で、宇宙意識で観るのであれば、同様なものであることを見出すでしょう
3次元物質界において観ると 汝(なんじ)上を見よ、しかして汝下を見よ、汝は同様なるを見いださん。宇宙で起こることは地球でも起こるのであり、日本列島で起こることは世界各国でも起こり、その逆もまた真(しん)なりであるという
現代科学の世界に置き換えると ある任意の一部分が、常に全体の形と相似形を成していることをフラクタルといい、宇宙のすべてのものは、このようなフラクタル構造を持っているのだという、フラクタル理論のことを指しているのだと云えます。私たち生命体はすべて、宇宙根源の創造主の一部分であり、つまり、神の分け御魂、神の分身、分霊であり、「宇宙の法則」の中において存在しているということが述べられています。一者(いっしゃ)とは、宇宙根源の創造主のこと。私たちの宇宙意識次元としての宇宙空間の下にも、さらに別の宇宙空間があるのであり、それは、私たちの宇宙意識次元の一部分でもあるということが書かれてあります。同様に、私たちの宇宙空間の上にも、また別の宇宙空間があるのであり、そこから観れば、私たちの宇宙空間は、上の宇宙空間の一部分でもあるわけですが、各宇宙空間の進化過程は、種々様々であり、それぞれ異なる独自の進化過程にあるといいます。このことから、私たちが全宇宙と呼んでいる、物質宇宙と、外宇宙である非物質宇宙がすべてなのではなく、上のほうにも下のほうにも、全く別の異なる宇宙空間が存在することが分かります。
シャンバラのマスター、M・ドーリル博士の解説 高級宇宙意識と低級宇宙意識との違いは大人と子供とに比することが出来る。トートは真に大宇宙と小宇宙との例を与えられたのである。上にある如く下にもある。あなたが地球に生まれ変わることが偉大なる魂の部分としてのあなたの化身を表しているように、意識の総ての物質的表現(この地球のみならず)は、我々が宇宙意識、つまり、神と呼ぶところの偉大なる知性のための体としての化身を表しているのである。神秘主義では、“上にある如く下にもある”と言っている。もし、これが真実であるとすれば、それは、あらゆる面において真理でなければならないのである。もし、人間が生まれ変わりを通して、人生から人生へと移り行くものなら、偉大なる大霊魂(宇宙意識)もまた、この化身を捨てて次の化身へと移り行くという過程を踏まねばならないのである。我々が宇宙と言っているのは、宇宙魂の一つの体である。我々はこの宇宙魂(宇宙意識)の一部分なのである。