【進化への鍵を握っているもの】

「幼い獅子よ、よく聞きなさい。

 夢見の技術を向上させるためには、常に目覚めた意識でいることだ」

 マヤは、ポカンとした顔をして、Gを見上げている。

「・・・常に目覚めた意識でいるって、眠らないことですか?」

「獅子とは、眠らないものの象徴であることは知っているだろう。常に目覚めた意識でいる者(覚者)のことを、われわれは獅子と呼んでいるのだ。

 意識というものが主であり、肉体は意識に従うもの(霊主体従)であると知りなさい。現在の地球人類は、意識が眠ったまま、肉体が主になって生きている。本当は自分が誰なのか、なぜ、地球に来たのかさえ、思い出せないありさまだ。なんと嘆かわしいことか。

 自分が誰なのか思い出すためには、夢のなかにおいても、客観的に自分を観察し、360度の球体の視点を持って、多角的に物事をとらえてゆくことだ。それが夢を見る者と見られる者を統合し、目覚めた意識を継続させる秘訣でもあるのだよ。

 さらに、夢見の状態において、意識を明晰に保つことによって、3次元の現実世界でも意識を明晰にすることができるだろう。夢の領域を探索することは、3次元を明晰に生きることにもつながっているのだ。

 ・・・中略・・・。夢の世界は『まぼろし』などと思って排除しているうちは、自分の意識の半分しか見ていない状態であり、3次元の世界で目覚めた意識に到達することなど、しょせん不可能というものだ。

 つまり、夢とは、進化への鍵を握っていると言っても過言ではない。夢の世界において、今まで存在しなかった発想や新しいビジョンを体験し、その後、3次元に現象化される。夢の世界と現実の世界が両輪になって、人類は進化してゆくのだ」 

 ブッダには「覚醒した者」という意味があるけれど、覚醒した者だからこそ、夢見の熟達者だったのだろう。夢見の世界で(幽体離脱して)得た重要なものを、地上に降ろしたからこそ、影響力の大きな歴史上の人物になったのだろう。キリストもマホメットも同様に、夢見の覚者だったのである。

 夢にも荒唐無稽と思われる雑夢のような役に立たないレベルがあるから、そのことだけを意識して自分に当てはめていると、上記の記述の重要性はだいぶ差し引かれてしまうだろう。

 夢は5つに分類できるという。

① 肉体の夢。②記憶を整理する夢。③感情の夢。④精神や魂の夢。⑤人類の集合意識から配信される夢や宇宙的な夢。 

物質世界での様々な技術習得に向上があるように、夢見の技術習得にも当然、向上があることを忘れないように。